2020年1月16日、日本で最初に新型コロナ患者が報告されました。
コロナウイルスは近年稀に見るパンデミックに認定されました。
今回の記事は
過去、人類に猛威を振るった感染症3選
を紹介したいと思います。
感染症の歴史
感染症は紀元前から存在し、人類は19世紀後半まで感染症の原因、治療法も確立されていませんでした。
現在、日本の死亡原因Top3はがん、心臓病、脳卒中(近年、肺炎が3位に食い込んでいます。)ですが、
世界に目を向けると1位は感染症です。
これはコロナウイルスでもわかるように国の衛生面が関係しています。
天然痘
歴史
紀元前 エジプトのミイラに天然痘の痕跡
4世紀 アジアで流行
6世紀 仏教と共に日本へ伝播
8世紀 日本でも西日本で大流行
奈良の大仏は天然痘を鎮めるために建立された説があります。
15世紀 コロンブスの新大陸上陸によって、アメリカに伝播
50年で人口が8000万人から1000万人に減少
18世紀 ジェンナーによって種痘を発見
20世紀 WHOによって天然痘根絶宣言
症状
1,2週間ほどの潜伏期間を経て、高熱を発症します。
全身に水膨れができ、強い感染力を持っています。
致死率は20~50%
ペスト(黒死病)
歴史
540年 ローマ帝国で流行
1日1万のペースで死者がでました。
14世紀 ヨーロッパで流行
イギリスは人口400万から200万人に減少 ヨーロッパは人口7500万から5000万人に減少
19世紀 インドで流行
1000万人以上が死亡
20世紀 日本でも小規模で流行した(死亡数は2200人)
1926年以降は日本の発症はありません
症状
ノミやネズミに嚙まれることによって感染します。
内出血に近い症状で皮膚が黒くなることから黒死病と呼ばれています。
ココがポイント
当時のヨーロッパでは魔女狩りと呼ばれる風習がありました。そして、魔女と疑われていた女性と魔女の使いとして伝えられていた猫を火あぶりにしていた。
その結果、猫がいなくなったヨーロッパではネズミが増えたことによりペストが大流行しました。
梅毒
歴史
16世紀 コロンブスによって、ヨーロッパで流行
ポイント
コロンブスやクルーらが原住民の女性と交じり合って梅毒をもらう(感染)
その後、帰還してヨーロッパに持ち帰ったことが原因とされています。
コロンブス以前の人骨には梅毒による病変が見つかっていないため有力な説であると考えられています。
症状
性病の一種であり、1か月から3か月の潜伏期間のあと、しこり、脱毛、神経症状に至る。
ココがポイント
日本では1512年に流行。
交通未発達の時代でわずか20年で地球一周
戦国時代では5人に1人が感染されていたという説もある。
徳川家康は超健康オタクで遊女に接触しなかったため感染しなかった。